1990年、宮津線がKTRに転換された際、京都からKTRへの直通特急として設定された「タンゴエクスプローラー」として登場した車両で、本格的な「リゾート特急」として大きな注目を浴びました。側扉にはプラグドアを採用、客室はハイデッカー構造、さらにミュージックホーンとして「Over the rainbow」を装備していたりと、とにかく変わり種の車両でした。その一方で、車内チャイムはオルゴールチャイムを搭載しているなど、ちょっと一時代前の雰囲気を感じさせる点もありました。車両性能はJR北海道に導入されていたキハ183-550をベースとしています。
2011年のダイヤ改正でJRへ直通する運用がなくなり、以降はKTR線内の特急「たんごリレー」に使用されたり、線内の普通列車に充当されたりしていましたが、老朽化が目立っていたことから2013年以降は定期運用そのものがなくなり、時々「たんごリレー」の代走に用いられるのみとなっている…とされていますが、留置されている車両の状態があんまりなので、恐らく余程のピンチにならない限り使われることはないと思われます。力の入った車両だけに、新たな観光列車に更新したりと、良い方向に変化が生じてほしいものですが…。
上写真は西舞鶴にて。
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