1928年、上毛電気鉄道開業当初からの車両で、1970年代までは主力車両として用いられていました。その後、他社からの譲渡車両の導入によって引退が進むも2両が残り、そのうち1両は現在に至るまで動態保存が行われている、日本の鉄道史に残るとてもとても貴重な車両です(地方私鉄のオリジナルの旧型車両が未だに現役、というとても珍しい例)。現在、この2両は群馬県の近代化遺産に指定されています。
動態保存されている101号はイベント用の目玉となっているほか、貨車の牽引に用いられることもあります。一方、静態保存(車庫内の移動はありますが…)されている104号は、かつて塗られていた黄色1色の姿となっており、101号とは全く異なる印象を感じさせているのも面白いところ。
イベント時以外でも車庫のよく見えるところに留置されていることがある(訪問時は101号が表に出ていました)ので、大胡駅構内の車庫を観察してみるのも面白いかもしれませんね。
上写真は荒川車庫前にて。
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