2000系
1989年、四国の特急のスピードアップを目的に登場した車両で、軽量車体や振り子装置の採用は当時のJR四国の列車群の中で非常に画期的なものとなりました。この車両を開発したのはJR四国と鉄道総研。いかに気合を入れた車両だったかということがお分かりいただけるんじゃないかと思います。結果、1990年度のローレル賞も受賞しました。

JR四国の特徴でもある、他のJRには無い私鉄のような形式の付け方を行ったのもこの車両が最初でした。2017年以降、後継の2600/2700系が登場したことによって勢力は一気に縮小し、現在は「あしずり」「宇和海」がメインの運行(その他、増発などによる臨時の運行は存在)となっています。この車両の改良型のN2000系ともども、主役の座からは降りてしまった印象がありますが、2700系の導入は一応一段落ついているようなので(2024年時点)、完全引退はもうしばらく先の話となりそうです。

尚、一部の車両が土佐くろしお鉄道の所有となっていましたが、此方も2700系に置き換えられています。

上写真は松山にて2001+2112の編成。
簡単な年表
1989年 TSEの登場
1990年 量産開始
1990年 ローレル賞を受賞
最終更新:2024/3/6
【編成】2105,2152(4枚)、2117(3枚)、2121,2153(1枚)、2151(2枚)を追加。
【Others】標識灯(LED)を追加。
【ヘッドマーク】アンパンマンを追加。
【風景】1枚追加。



こちら、2000系試作車。「TSE」の愛称があります。従来のキハ185系と異なり振り子装置を導入したこの車両の登場によって、四国の特急列車は大幅な発展を遂げることとなりました。現在は量産化改造が施されていますが、見た目は量産車と全く異なります。先頭2両に中間1両が「TSE」として製造されたのですが、この3両が必ず1編成を組んでいるとは限りません。この3両は基本的に特急「宇和海」限定で使用されています。

撮影地:松山
こちらがその「TSE」の(元)貫通型先頭車。こちらも、後の車両と見た目は全く異なり、愛称表示もありません。その上、現在貫通構造は廃止されています。
この「TSE」、側面の行先表示の形状が異なり、座席区分表示がサボになっているのが量産車との違い。横から見た時の判別のポイントになります。

撮影地:松山
土佐くろしお鉄道が所有していた車両は2030号を含めた4両で、末期はアンパンマン列車となりほぼ固定で編成を組んでいる状態でした。土佐くろしお鉄道の車両も2700系に世代交代が行われていますが、其方はアンパンマン列車にはなっていないようです。

撮影地:高知


〜編成別〜(記載しているのは先頭車の番号)
2001
TSE
松山内子松山松山松山
2002
「南風」
高知
2003
南風
岡山
2004
アンパンマン
しおかぜ
今治
南風
高知
2005
アンパンマン
しおかぜ
伊予西条
2009
南風
高知
回送
高知
2011
南風
高知
2030
くろしお鉄道
アンパンマン
高知高知
2101
TSE
松山松山松山
2102
南風
高知
南風
岡山
2103
しまんと
窪川
2105
臨時
松山
団体
松山
南風
松山
宇和海
松山
2108
宇和海
松山
2109
アンパンマン
しおかぜ
岡山
いしづち
松山
しおかぜ
岡山
しおかぜ
伊予西条
2111
南風
高知
2112
宇和海
松山
宇和海
内子
2113
アンパンマン
いしづち
高松
2114
宇和海
伊予市
南風
高知
2115
宇和海
伊予大洲
2116
南風
岡山
2117
アンパンマン
松山伊予大洲伊予大洲
2118
宇和海
松山
2119
しまんと
高松
回送
高知
2121
回送
高知
2122
しまんと
高知
2123
南風
高知
南風
高知
回送
高知
2130
くろしお鉄道
アンパンマン
高知
2151
宇和海
伊予大洲
宇和海
松山
2152
アンパンマン
いしづち
高松
宇和海
伊予大洲
松山松山 松山伊予大洲
2153
うずしお
高松
回送
高知
2155
しまんと
高松
高松
2156
宇和海
伊予市
宇和海
松山
2157
宇和海
松山
宇和海
松山


〜保存車〜
動輪
(四国鉄道文化館)


〜形式別〜
2000形
2001(松山)

2003(岡山)
2100形
2101(松山)

2112(松山)

2116(松山)
2200形
2201(松山)


〜ラッピングの様子〜
アンパンマン列車
(おむすびマン)


〜ドア〜
青灰色 未撮影 未撮影
青灰色
黄帯あり
木目調
黄帯あり
未撮影 未撮影 未撮影
小窓/左開き 小窓/右開き 大窓/左開き 大窓/右開き


〜Others〜
車内
青灰色 木目調 合造車一般席 合造車グリーン席
貫通扉1
(車端部側)
青灰色
(デッキ側)
木目調 合造車
貫通扉2
(先頭部側)
青灰色
(デッキ側)
青灰色
(車内側)
木目調 合造車
貫通扉3
(合造車境目)
一般席側 グリーン席側
車内案内表示
木目調 それ以外
TSEのみ
標識灯
(2001)
標識灯
(2101)
TSEロゴ
その他
側灯1 側灯2 JR四国ロゴ 台車 運転台 自転車ロゴ
標識灯 LED


〜行先・愛称表示〜
【前面】
愛称
南風 しまんと しおかぜ 宇和海 あしずり 回送
アンパンマン
【側面】
愛称・行先
(TSE)
特急 宇和海 特急 宇和島行
【側面】
愛称・行先
(量産車)
特急 中村行 特急 南風 特急 岡山行 特急 宿毛行 特急 高松行 特急 しまんと
回送
座席区分
(量産車)
3 / 禁煙 3 / 自由席 1 / 指定席
座席区分
(TSE)
自由席/禁煙 指定席/禁煙
一部自由席


〜車両の音〜
・2000系車内放送

【宇和海3号】次は内子(16秒:91.7KB)
【しまんと1号】次は旭(31秒:172KB)

2000系をはじめとする四国の特急ではチャイムのほかに簡単な自動放送が流れます。この放送が何だか私鉄のワンマン列車のような声なのですが、それもご愛敬。なお、車内チャイムは主要駅を発車した時にしか流れない…筈なのですが、高知駅を発車した際にも流れなかったので始終着時のみなのかもしれません。



〜風景・並び〜
高松 松山 高知 松山

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