821系
老朽化が進行する415系の代替を目的として2018年に登場し、2019年のダイヤ改正から運行を開始した車両で、この車両とほぼ同時期に登場しデザインコンセプトも近い蓄電池車両のYC1系とは兄弟車のような関係となります。

JR九州の車両としては初めての三菱SiCの採用も目新しいポイントですが、YC1系ともども、前面を覆いつくすライトが何よりも見た目上の特徴。これは前照灯も後部標識灯もどちらとしても点灯させられるので、良くも悪くもその目立つ姿は話題になり「イカ釣り漁船」「パチンコ屋」などと言われる始末。眩しすぎて乗務員から苦情が出たのか、乗客の評判が悪かったのか、経費削減の為かは分かりませんが、2021年12月現在はYC1系ともどもこのライト群の点灯は中止しているようです。この他、821系では座席の背ずりが高くなっている分側窓の高さが上がっているのも特徴で、そのため、外観上はなんだか違和感の残る中途半端な見た目になってしまっている感があります(車内に入れば至って普通なのですが)。

元々415系を完全に置き換えて主役になる予定だったのかどうかは分かりませんが、2022年現在は3両編成10本が存在するのみ。当初は南福岡の配置でしたが2022年時点では全編成が熊本に所属しているようです。

当初の目的通りもっと増えるのか、少数派のまま終わるのか。増えるとしたら前面を覆うライトは継続して設置されるのか。いろいろな意味で今後が読めない車両のように思えます。

上写真はU005編成、香椎にて。
簡単な年表
2018年 登場
2019/3 ダイヤ改正で運行を開始
最終更新:2022/12/1
【編成】U002,U010(1枚)、U004(3枚)を追加。
【行先】普通 八代、普通 肥後大津を追加。
【風景】2枚追加。



〜編成別〜
U001編成
海老津行き
博多
南福岡
U002編成
回送
熊本
八代行き
熊本
U003編成
海老津行き
博多
U004編成
回送
熊本
回送
熊本
回送
熊本
南福岡行き
博多
南福岡行き
博多
八代行き
熊本
八代行き
熊本
八代行き
熊本
U005編成
回送
熊本
回送
熊本
回送
熊本
回送
熊本
南福岡行き
香椎
U006編成
海老津行き
博多
U007編成
海老津行き
博多
南福岡行き
博多
U010編成
肥後大津行き
熊本


〜形式別〜
クモハ821
1(南福岡)

3(博多)

4(博多)
サハ821
1(南福岡)

4(博多)
クハ821
4(博多)

5(熊本)


〜ラッピング・ロゴ〜
各車ロゴ


〜Others〜
ドア扉上案内表示車内貫通扉座席座席袖仕切り
吊り革ドアボタン 標識灯
車外スピーカー転落防止幌車外カメラ 台車パンタグラフ側灯
空調足元表示灯


〜行先表示〜
香椎・赤間方面 普通 海老津 宇土・松橋方面 普通 八代 普通 肥後大津
回送


〜映像〜

・U003編成以下6連 博多発車(youtube)

椅子の背ずりが広い分側窓が狭くなったり、前面を覆いつくすライトが良くも悪くも話題になった821系。思ったほど投入されず、415系はまだまだ残りそうな予感。どうするのでしょうか…。 モーターは三菱SiCとなり、それまでのJR九州では聞けなかった音になりました。前面を覆いつくすライトも、経費削減か反応が悪かったのかは知りませんが、最近は点灯していないようです。


・U005編成 熊本発車(youtube)

朝方に熊本を出発する821系。南福岡所属の車両ではありますが、1日に何本か熊本(一部八代)まで出張しています。せっかくだから415系の置き換えの為にもっと入れてはどうかと思うのですがねぇ…。



〜風景・並び〜
博多博多熊本熊本熊本

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