1930年代、時の日本は流線型車両がブームとなっていました。そんなさ中の1936年に登場した機関車がEF55で、特異な見た目に反し、基本的にはEF53のメカニズムを踏襲しています。
流行りに任せて作ったは良いものの、片方の運転台が流線型であったことから電気機関車であるにも関わらず機回しが必要など非常に使い勝手が悪く、1964年までに引退してしまいました。
その後、静態保存されていた1号機が1986年に動態復元され、JR東日本に継承されて動態保存機として復活し、イベント列車などに用いられていました。然しながら、余りに古い車両であるが故障が生じるようになったため、2009年にさよなら運転を行って運用を終了しています。
その後は高崎運転所で保管が続いていたものの、2015年4月より鉄道博物館で展示が開始され、見る事自体はたやすくなりました。現存はこの1両のみなので、非常に貴重な車両である事には変わりありません。
上写真は鉄道博物館にて。
|