119系
私鉄を買収し続けたら豊橋〜辰野というとんでもない距離となってしまった飯田線。少数ながら特急も走っていますが、大半の列車はこのどうしようもなく長い距離をずっと延々各駅停車で進みます。そんな飯田線、1980年代まで旧型国電の天下となっていました。その旧型国電たちを置き換えるために登場したのがこの車両。当時のスタンダードだった115系で置き換えようとしても編成両数的に適任ではなく、当時他地区で製造されていた105系が適任とされました。ところがその105系では山岳地帯に対応できなかったため、105系を山岳地帯対応にして119系が出来上がった、というわけです。基本的には105系を基にしているため、走行音は105系、つまりは103系と同じ音。なんだか、この音の車両で山岳地帯を走る、というのも新鮮です。

2012年3月のダイヤ改正で、213系と313系によって代替され、引退しています。

上写真は豊橋にて。
簡単な年表
1982年 登場
2012/3 引退
最終更新:2010/1/7
・編成別 →編成番号がわかるものを全て追加
・Others →パンタを置き換え・側灯3点を追加
・形式別・行先表示・音声・風景 →全て追加



0番台・5000番台・5300番台

基本となる119系で2両編成。一時期この車両は東海道本線で「するがシャトル」として
活躍していたことがあり、その際に冷房装置が搭載されることになりました。
この「するがシャトル」に転用されなかった車両に冷房装置を取り付けたのが5000番台。
今は全車冷房付きなので実質、0番台と5000番台の違いはありません。

また、2両編成のこれらのグループのうちワンマン改造を施された車両は5300番台に
区分されます。一部の戸袋窓が埋められているので、この番台の区別は簡単です。

E4編成
天竜峡行き
豊川
豊橋行き
中部天竜
豊橋行き
中部天竜
E10編成
回送
豊橋
E11編成
天竜峡行き
三河槙原
E14編成
本長篠行き
豊橋
編成不明
岡谷行き
豊橋


100番台・5100番台

もともと3両編成で登場した119系は、1988年以降に2+1両編成に組み替えられることに
なり、それに対応するために両運転台構造とした車両が100番台です。
この車両も、するがシャトルに転用されなかった車両に冷房化を施した車両は5000番台化し、
もともと100番台だったことから「5100番台」となりました。
これらの車両、2両編成に連結されて3両編成での運転として使用することもあれば、
単体で豊橋〜豊川等の区間運転に用いることもあります。
ちなみに、単行車両なのにしっかりと編成番号が付いていたりします。

M3編成
天竜峡行き
豊橋
M4編成
豊橋行き
豊川
回送
豊橋
M6編成
豊橋行き
中部天竜
M7編成
豊川行き
豊橋
M8編成
豊橋⇔豊川
豊橋
編成不明
豊橋⇔豊川
豊橋


〜形式別〜
クハ118

0番台の天竜峡・辰野・岡谷側の先頭T車。

クハ118-15(豊橋)
クモハ119

0番台の豊川・豊橋側の先頭モーター車。

クモハ119-23(豊橋)
クモハ119-5000

5000番台の豊川・豊橋側の先頭モーター車。

クモハ119-5008(中部天竜)
クモハ119-5100

100番台のうち、するがシャトルに転用されずに冷房化された車両。
(※編成別のM8編成と同じ写真です。)

クモハ119-5108(豊橋)


〜Others〜
ドア 車内 パンタグラフ 側  灯
標識灯


〜行先表示〜
天竜峡本長篠 豊川回送


〜車両の音〜
・119系走行音

飯田線:豊川〜牛久保(3分9秒:1MB)

番台に関わりなく走行音は同じ。基本的に105系と同じなので走行音も105系(つまり103系)と
同じ音です。モーターは高音タイプ。でも車内は115系のようなボックスシート。
なんだか不思議な存在です。



〜風景・並び〜
この光景もいつまで見れるやら どっちも1両だったりします
豊橋 豊橋

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