1940年、太平洋戦争前最後の旅客用電気機関車として登場したのがEF57で、東海道本線での優等列車けん引を主な目的としていました。当時の東海道本線の跨線橋やトンネルの特性から、パンタグラフの高さを抑制する必要が生じ、その対策を行った結果、パンタグラフが前方に極端に張り出すスタイルとなり、この見た目がEF57最大の特徴となりました。
晩年は宇都宮運転所に転属して上野〜黒磯間の旅客列車の牽引に用いられていましたが、1975年以降、宇都宮に転属してきたEF58によって置き換えが徐々に進み、1978年までにすべての車両が引退しています。
そして、この特徴的な機関車は、最後の住まいとなった宇都宮近辺において1両が保存されています。本来ならば博物館入りしてもおかしくないような貴重な車両なのですが、宇都宮に安住の地を得ている方が、EF57らしいと言えるのかもしれませんね。
上写真は宇都宮市駅東公園にて。
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