70系
戦後1年が経過した1946年、国鉄には戦災で破損したままの客車が数多く存在していました(その数、全所有数の約3割に上る)。そんな状況下でありながら旅客輸送の需要は爆発的に増大してしまった為、車両が著しく不足していました。この為、早期に大量の客車を製造するため、戦災で破損した客車の台車・台枠・鋼体を再利用して車体を新製する、という手法で多くの客車が製造されました。こういった経緯を経て登場した車両が「70系」とされています。急ごしらえの存在であったため、一般の客車と比べてやや簡素な構造をしていたとの事。

現在は救援車のスエ78が1両だけ小樽市総合博物館に保存されていますが、他の車両は全て解体され、現存していません。むしろこのような経緯を持っている車両が未だに1両でも残っていることが、とても貴重な事なのかもしれませんね

上写真は小樽市総合博物館にて(スエ78-5)。
簡単な年表
1946年 登場
最終更新:2014/11/11 ページの作成



【写真】

〜保存車〜
スエ78-5
(小樽市総合博物館)



〜Others〜
スエ78
台車車内ドア


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