63系
1944年から大量に導入された通勤型車両で、現在の電車の標準となる「20m4扉」を初めて採用しました。戦後の混乱期を支えた電車として有名な車両ですが、戦後に大量増備されたことから粗悪で不完全な設計となってしまい、不具合や致命的な事故も多発していました。側面窓が3段窓となっていたのも大きな特徴ですが、これは京浜東北線(根岸線)桜木町駅付近で発生した火災事故に伴い、開閉が可能なものに改造されています。このほかにも改造が施され、形式名も「63系」から改められ、「72系」「73系」に変更されています。

現在、JR東海で事業用車に改造されていた63系が元通りの姿に復元されてリニア・鉄道館で保存されている他、個人が保存していた63系の先頭部が有志によって引き取られて柵原ふれあい鉱山公園で修復中となっています。

上写真はリニア・鉄道館にて。
簡単な年表
1944年 登場
1954年 引退(全て72・73系へ改造)
1963年 三鷹事件の当該車であるモハ63019が裁判終了により解体。これにより完全引退。
最終更新:2017/12/13
クモハ73383を追加。



【写真】

〜保存車〜
モハ63638
(リニア・鉄道館)
クモハ73383
(柵原ふれあい鉱山公園)


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