元々は阿波電気軌道という地方私鉄が1921年に製造した小さな蒸気機関車で、1933年に同社が国有化されたのに伴い、国鉄(当時は鉄道省)に編入されました。この時形式も変更される予定となりましたが、おそらく長く使用するものとはならないだろう、との判断から、「阿波」の「ア」を頭に付け、「ア4形」という形式となりました。
1936年に廃車となった後は鷹取工場に保管され、技術者養成用の実習用機関車として長く用いられていました。その際に「若鷹号」という愛称も付けられています。
2000年に鷹取工場が閉鎖されるまで同所に残っていましたが、廃車からそれまで一度も車籍が復活する事は無かったため、あくまでも「国鉄時代に廃車された保存機」という事で国鉄のページにて公開いたします。
上写真は19世紀ホールにて。
|