閑散路線の収支改善を目的に、1954年から国鉄はキハ01形レールバスを製造。そのキハ01系統の北海道仕様として登場したのがキハ03で、二重窓となっているのが大きな特徴。すべての車両が登場から廃車まで北海道にて使用されていました。
国鉄系統のレールバスということで、キハ32やキハ120の大先輩とも言える存在ですが、あまりに車体が小さい(10mほど)ことからラッシュ時に対応できず、「なら増結すればいいのか」と言えばそうでもなく(総括制御が出来ないので、もし増結したとしても1両1両に運転士が乗務しなければならない)、その上足回りは2軸の貨車と大差ない代物で乗り心地があまり良くなかった上、レールバス故に耐用年数も短く、1968年までにすべての車両が引退しています。
現在は小樽市総合博物館にてトップナンバーのキハ03-1が保存されていますが、この車両以外の仲間は全て廃車解体されてしまっています。
上写真は小樽市総合博物館にて。
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