モノレール
東山動植物園では、「名古屋市交通局協力会東山公園モノレール」という大変長い名称でモノレールが運行されていたことがありました。1964年に開業したものの、利用者減少により1974年に廃止。公園内を500m程度運転するだけだった為、利用者数はたかが知れていたのかもしれません。

僅か10年程度の活躍でしたが、当時の車両が今も現役当時駅のあった場所に保存されています。サフェージュ式を採用した初のモノレールでもあり、実験線的な要素も強かったようです。形式名は不明。

上写真は植物園駅跡にて。
簡単な年表
1964年 モノレール開業
1974年 モノレール廃止
最終更新:2011/8/5 ページの作成



こちらがそのモノレールの様子。上記のとおり、試験線的な要素も強かった東山公園のモノレール。その車両は随分と変わった形をしています。上野動物園のモノレールと比べて大分重そうな形で、編成は1両。塗装は全く無く、形だけでデザインを何とか成立させているような印象。
10年間という僅かな期間の活躍は姫路のモノレールを連想させます。どちらも先進的な車両だったという点でも共通していますね(姫路のモノレールはロッキード製の高性能モノレールとして話題となりました)。
ちなみに、保存してある場所は現役当時「植物園」駅があった跡地で、モノレールが置いてある下には軽食やお土産のお店が入居しています。モノレールは線路ともども少々錆が目立っているので、今後もしっかり維持して頂ける事を願うばかりです。
真横から撮影しようと思ったのですが、木が邪魔になりこんな風になってしまいました。側面は3扉です。
尚、このモノレールが停車しているホームへ上る階段があったのですが、訪れた時は封鎖されていました。かつては一般に公開でもされていたのでしょうか。
スカイビュートレインの車内から無理やり撮影したのがこちら。実験的な要素が強い車両だったこともあり、鉄道史的にも重要な存在であろうこのモノレール。今後も末永く保存されていくのを願うばかりです。そして欲を言うなら、そのうち車内にも入ってみたいところですね。

こういった遊戯施設に鉄道史的に重要な存在がいたりする。これだから保存車巡りはやめられません。




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