東横百貨店「ひばり号」
惜しまれつつ閉店した東急東横店が昭和20年代に2年だけ運行していた「ひばり号」。戦後復興の象徴的な乗り物として製造されたものの、わずか2年で運行休止に追い込まれてしまった幻のロープウェイです。東横百貨店からどこかへ向かうわけでもなく、ある地点まで行ったら東横百貨店まで戻って来る形。その路線は山手線をオーバークロスする大胆さ。そして乗車できるのは子供のみ。……なんだか、そのまま運行を続けていたらいずれ危ないことが起きていたのでは、と思わなくもない話で、惜しい一方残ってなくてよかったような気もします。

とはいえその大胆さ故に2年だけの運行にもかかわらず今でも語り継がれる有名な存在で、東急東横店が閉店する際の特別展示でひばり号を再現したモックアップが展示されました。



最終更新:2021/6/8 ページの作成





モックアップといっても、中に入って写真が撮影できるボール紙製の物。恐らく実物大ではないのだろう…とは思うのですが、乗車できたのが子供だけだった、という事を考えると案外この大きさだったのかも…?
それを考えると益々スリリングな乗り物に思えてきます。
しかしボール紙製とはいえなかなか凝った作りをされており、屋根上の機器まで再現されていました。中身はハリボテだったんですけどね。
味のある愛称表示。
説明看板も撮影したのですが…残念ながらブレてしまいました。読めないほどではないと思うので頑張って解読してください(?)。
なんと切符まで残っていたようで、展示されていました。よくとっておいた人がいたものです!天晴れ!
ひばり号と検索すると大体出てくるこの写真。これが渋谷だと言われても頭が混乱してしまいますね。今の渋谷だったらこのひばり号より高いビルが乱立しているわけで…。
↑の写真が横向きなので意外と貴重かもしれない、前から見たお姿。顔は赤かったんですね。標識灯も設置され、百貨店のロゴマークを掲げたりりしいお姿。ロゴマークの下の黒い部分は何だろう?
後姿はもう少しサッパリしています。何はともあれ、東急東横百貨店、長きにわたりお疲れさまでした。よかったらひばり号のグッズでも出してもらえると嬉しいです(?)。

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