1997年に渥美線の電圧が1500Vに昇圧されたことに伴い、既存の車両を置き換えるために導入された車両で、種車はこの年に引退した名鉄7300系。「パノラマカー」の一族として導入された車体更新車で、走行装置は旧型の吊り掛け式。渥美線ではこの車両の導入より前は同じ名鉄の5200系を運行していたのですが、そちらはカルダン駆動。カルダンの車両を吊り掛けの車両で置き換えるという摩訶不思議な事が起こったのでした。
しかし、2扉で乗降に時間がかかる事、性能が良くない事から規定されたダイヤ通りに走れない事などが問題となり、導入から3年程度で早々に置き換えが決まり、2002年までに1800系に置き換えられて引退してしまいました。その後の保存先を豊橋鉄道が募った事により、何両か保存車が存在しています。名鉄7300系として保存されている車両はないものの、姿を見ることができるのは嬉しいものですね。
上写真は河内長野市の保存車。
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