5000系
1954年に登場した初代5000系は、航空機の技術であるモノコック構造を応用した超軽量構造、およびアメリカからの技術導入による最新鋭の電装機器を兼ね備え、それ以前の鉄道車両と比べて革新的を通り越して衝撃的な車両となりました。その独特の形状は「青ガエル」と呼ばれ、以後の東急のイメージリーダーとなりました。
東急では1986年までに引退したものの、地方私鉄へも数多くの車両が譲渡されて運行を続けていました。そのうち、熊本電鉄に渡った車両は両運転台に改造されたものの2019年現在唯一動態保存されている5000系であり、非常に貴重な存在です。
一方の東急では1両が保管されていましたが、2006年にこの車両の車体半分をカットした上で、渋谷駅のハチ公口付近で展示していました。場所が場所だけに治安が心配に思われたものの、警備や保守もしっかりしているのか、状態は至って良好で、度々特別なラッピングも施されていました。現在は渋谷駅前からハチ公にゆかりのある大館へと移転しており、今後も親しまれる存在となる事を願いたいところです。

上写真は5001号、渋谷駅前にて。
簡単な年表
1954年 登場
1986年 引退
2006年秋 渋谷駅田園都市線出口前(ハチ公広場)にカットモデルが展示される。
最終更新:2019/1/20
【保存車】デハ5001に4枚追加。
【Others】ドアを追加。




2016年のハロウィンの時期にポムポムプリンの装飾が施された5000系がこちら。勿論塗装や改造ではなくラッピングで、時期が過ぎたら元の姿に戻っています。このように、渋谷駅の5000系は時々変身することがあります。近頃の渋谷のハロウィンはもう治安云々以前の問題なので、ちょっと心配になりますが…。

撮影地:渋谷駅ハチ公口

〜保存車〜
デハ5001
(渋谷駅ハチ公口)


〜Others〜
パンタグラフ運転台扇風機 製造表示形式表示ドア


〜行先表示〜
前面
渋谷⇔桜木町

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