3000系
目蒲線を分断して目黒線となり、東京メトロ南北線と都営三田線との直通が始まった…その大変化の時に備えて導入されたのが3000系で、それまでの東急と随分イメージの異なる車両になりました。ほぼ同じスタイルの車両としてこどもの国線用のY000系がありますが、東急の車両としては似ている形の車両が存在せず、何だか東急らしくないイメージを受けます。
車両自体は目黒線開業の少し前から運行を開始しており、その当時は8両に組成した上で東横線で運行されていました。後に目黒線に転属して6連となった際に、余った中間車は他の編成に組み込んでいます。

そんな目黒線が新横浜線を通じて相鉄に直通する事になった際、3000系は他の路線に転属する訳でもなく、今更2両新製した車両を中間に繋いで8連化することになりました。その結果、編成内で20年の経年の差が生まれることになってしまいました。更には、直通先である筈の相鉄線内だけで完結する運用にも入ることになり、今まであまり目立たない車両だったのが、一気に異端を極めたような存在になってしまいました。編成内の6両が経年劣化してきた頃にどうするつもりなのかが気になる所です。

上写真は3103F。多摩川にて。
簡単な年表
1999/4/16 登場
2000/8/6 目黒線開業に合わせ全編成転属
2022年 8連化の為に今更全編成に中間車を2両連結
最終更新:2023/4/20
【編成別】01F,02F,05F,07F,08F,13F(2枚)、03F,09F(1枚)、04F(6枚)、06F(4枚)、
12F(5枚)を追加。
【形式別】3401、3501を追加。
【Others(6両)】標識灯以降の9枚を追加。
【Others(2両)】全て追加。
【行先】フルカラーを全て追加。
  【車両の音】デハ3500の走行音を追加。
【映像】志村三丁目発着を追加。
【風景】6枚追加。




トップナンバーの3101Fは、先行的に東横線に導入されて運行していた編成でした。3102F以降の車両との相違点も多く存在していましたが、目黒線転属時に殆どの点が他の車両と合わせられています。今でも残る大きな違いはスカートの形状が異なる事で、他の車両と比べて開口部が大きくなっています。

撮影地:二子新地
2022年に編成内に足された2両の中間車は全て新製による物。基本的には5000系列をベースにしており、車体構造も3000系とまるで異なる上、モーターも5000系/5050系の物とほぼ同一である事から、余りにもちぐはぐな編成が組成されることになりました。流石に、編成内で20年以上の経年差があるのはどうかと思うのですが、編成内の残りの6両が老朽化してきた頃にはこの2両はどうするつもりなのでしょうか…。
尚、8両化された時に、厳密には編成番号も変わっています(ex:3001F→3101F)。

撮影地:武蔵小杉

〜編成別〜
3001F
→3101F
二子新地 試運転
武蔵小杉
回送
武蔵小杉
3002F
→3102F
各停 目黒行き
多摩川
急行 日吉行き
武蔵小杉
各停 西高島平
多摩川
各停 日吉行き
新丸子
3003F
→3103F
急行 日吉行き
多摩川
各停 日吉行き
武蔵小杉
各停 日吉行き
武蔵小杉
3004F
→3104F
急行 浦和美園
多摩川
急行 浦和美園
多摩川
急行 浦和美園
多摩川
浦和美園 浦和美園 浦和美園
急行 西高島平
多摩川
各停 海老名行
鶴ヶ峰
各停 西高島平
鶴ヶ峰
3005F
→3105F
西高島平行き
蓮根
各停 日吉行き
多摩川
各停 西高島平
多摩川
急行 浦和美園
武蔵小杉
3006F
→3106F
武蔵小杉行き
多摩川
高島平行き
多摩川
急行 浦和美園
多摩川
各停 日吉行き
蓮根
各停 西高島平
二俣川
3007F
→3107F
各停 日吉行き
奥沢
各停 白金高輪
志村三丁目
急行 浦和美園
新横浜
3008F
→3108F
各停 日吉行き
武蔵小杉
各停 日吉行き
多摩川
各停 浦和美園
多摩川
3009F
→3109F
浦和美園行き
浦和美園
急行 日吉行き
多摩川
急行 新横浜行
武蔵小杉
3010F
→3110F
各停 武蔵小杉
多摩川
各停 目黒行き
多摩川
各停 目黒行き
多摩川
3011F
→3111F
各停 日吉行き
多摩川
3012F
→3112F
急行 日吉行き
多摩川
各停 浦和美園
浦和美園
快速 横浜行き
二俣川
各停 湘南台行
横浜
各停 湘南台行
横浜
各停 湘南台行
横浜
3013F
→3113F
二子新地 急行 赤羽岩淵
多摩川
奥沢


〜形式別〜
クハ3000形
→クハ3100形
(1号車)

3001(二子新地)
デハ3250形
→デハ3200形
(2号車)

3251(二子新地)
デハ3200形
→デハ3300形
(3号車)

3201(二子新地)
サハ3400形
(新→4号車)

3401(武蔵小杉)
デハ3500形
(新→5号車)

3501(武蔵小杉)
サハ3400形
→サハ3600形
(4→6号車)

3501(二子新地)
デハ3400形
→デハ3700形
(5→7号車)

3401(二子新地)
クハ3100形
→クハ3800形
(6→8号車)

3101(二子新地)


〜Others〜
元々の6両
ドア LED有りドア LED無し 車内台車貫通扉扉上案内表示
LED
パンタグラフ社紋 座席座席袖仕切り車椅子スペース吊革
吊革 優先席 ドア LED無し
警戒帯A
標識灯 LED 台車の製造表示 VVVF(東芝) 断流器(東芝)
永久連結器 ドア LCDあり
警戒帯A
扉上案内表示
LCD
ドア LCDあり
警戒帯A/B
8両表示
追加分2両
ドア扉上案内表示貫通扉 車椅子スペース吊り革製造表示


〜行先表示〜
3色
各停 日吉 白金高輪 急行 日吉
急行 浦和美園 回  送
フルカラー
急行 新横浜 各停 海老名 各停 西高島平
目黒線直通 各停 日吉 快速 横浜
各停 湘南台 急行 浦和美園 各停 西高島平
急行 日吉


〜車両の音〜
・3000系デハ3500走行音

【目黒線】多摩川→田園調布

追加された2両は、他の6両が東芝だろうが日立だろうが関係なしに、5050系の4000番台と同じ日立IGBTになります。この2両に乗っていると3000系らしさは全く感じられません。



〜映像〜
・3000系ドア開閉(youtube)

今までの東急の車両から随分イメージを変えたこの車両。車内もそれまでの東急とは全く異なる印象で、乗り入れ先の都営地下鉄の6300系に多少イメージを近づけたように感じます。ドアチャイムはよくあるものを使っていました。2023年現在は5000系統と同じチャイムに変更されています。

3000系日立/東芝IGBT志村三丁目発着(youtube)

8両化により編成内の車両で20年の経年差が生まれるトンデモ展開になった3000系。いかにも過渡期と言った印象を受ける見た目や内装に思えますが、モーターは奇数車が日立、偶数車が東芝IGBTとなりました。趣味的に面白い特徴ではあるのですが、どちらも三田線の車両としては(?)かなり大人しい音。三田線の東急勢のモーター音の迫力は3020系に軍配が上がるように思えます。


〜風景・並び〜
多摩川二子新地二子新地 二子新地二子新地二子新地
二子新地二子新地二子新地 二子新地二子新地二子新地
多摩川浦和美園浦和美園 浦和美園新横浜多摩川
多摩川

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