8000系
半蔵門線用の車両として1984年に登場した車両で、先に登場した6000・7000系のイメージを継承しつつも前面スタイルを変更、車内も後の01系と似たイメージになりました。6000系統の中では最も新しい車両であることから更新の開始も遅く、長らく界磁チョッパのまま運行されてきましたが、2005年から徐々に更新が開始され、VVVFインバータに改造された他、扉上の案内表示もLCDに変更するなど、7000系までの車両と比べて扱いが良いように思えます。そんな状態なので当面は使用し続ける物かと思われていたのですが、2020年より後継の18000系への置換が始まる事が決まってしまいました。以降の処遇は不明。

尚、8000系はは東京メトロにおいて俗に「爆弾ドア」と呼ばれる車両が含まれる最後の形式。8009Fまでの車両(但しいずれの編成も中間2両を除く)が該当しており、更新された後もドアエンジンは変更されていません。

上写真は8110F。溝の口にて。
簡単な年表
1984/4/1 登場
1994年 増備終了
2005年 8009F更新。以後の標準に。
最終更新:2023/10/1
【編成】01F,05F,09F,15F(1枚)、10F,18F(2枚)、06F(3枚)を追加。
【行先/フルカラー】急行南栗橋を追加。
【走行音】更新車の宮崎台→宮前平を追加。
【映像】ドア開閉(3点ドアチャイム)を追加。
【風景】3枚追加。



1次車

1980年度に登場した車両。半蔵門線の開業当初は全て東急8500系で運用を賄っていたため、開業当初からの登場というわけではありません。登場当初は8両編成で運用に入っており、後に中間車を増備することになりました。但し、8106Fのみは6両編成で運用に入っていました。

該当する編成…8101F〜8106F

8101F
急行 中央林間
梶ヶ谷
急行 長津田行
溝の口
急行 南栗橋行
曳舟
急行 久喜行き
曳舟
急行 久喜行き
曳舟
急行 中央林間
鐘ヶ淵
各停 押上行き
二子新地
急行 中央林間
北千住〜牛田
8102F
除籍
急行 南栗橋行
北千住
各停 久喜行き
高津
8103F
除籍
中央林間行き
梶ヶ谷
急行 南栗橋行
曳舟
急行 南栗橋行
曳舟
南栗橋行き
高津
あざみ野行き
二子玉川
8104F
中央林間行き
二子玉川
久喜行き
溝の口
急行 久喜行き
押上
急行 中央林間
長津田
急行 中央林間
梅島
急行 中央林間
梅島
急行 押上行き
高津
急行 中央林間
鐘ヶ淵
急行 押上行き
二子新地
急行 中央林間
北千住
8105F
除籍
長津田行き
宮崎台
各停 中央林間
溝の口
急行 中央林間
春日部
準急 押上行き
梶が谷
8106F
清澄白河行き
二子玉川
急行 中央林間
溝の口
急行 中央林間
曳舟
急行 南栗橋行
曳舟
中央林間行き
溝の口
急行 南栗橋行
小菅
急行 中央林間
梅島
急行 中央林間
北千住
急行 中央林間
北千住
急行 南栗橋行
鐘ヶ淵


2次車

半蔵門まで延伸された際に登場した編成。こちらも、8両編成で登場。このほか、8106F用の中間車も2両が増備され、全ての編成が8両編成となりました。2次車からは登場当初から側扉の窓が少し大きなタイプとなりました。

該当する編成…8107F〜8109F

8107F
除籍
中央林間行き
溝の口
清澄白河行き
溝の口
急行 中央林間
曳舟
急行 南栗橋行
鐘ヶ淵
急行 久喜行き
西新井
8108F
除籍
準急 鷺沼行き
曳舟
清澄白河行き
溝の口
急行 長津田行
溝の口
中央林間行き
二子玉川
回送
長津田
久喜行き
高津
急行 中央林間
二子玉川
渋谷行き
梶ヶ谷
8109F
区準 南栗橋行
押上
清澄白河行き
二子玉川
久喜行き
二子玉川
急行 中央林間
曳舟
中央林間行き
宮崎台
急行 中央林間
小菅
急行 中央林間
溝の口
急行 南栗橋行
曳舟


3次車

1987年に登場した編成。当初は東西線に投入されていましたが、後に半蔵門線へと転属することが元々決まっていたため、水色の帯は一度も巻いていません。この車両から、登場当初から10両編成となました。また、後に製造する車両の中間車をあらかじめ製造し、1・2次車の中間車の一部に充てらています。これらは後に、本来入るべき編成に組み込まれることになります。

なお、このグループからドアエンジンを変更。いわゆる「爆弾ドア」は見られなくなりました。

該当する編成…8112F〜8114F・1・2次車の中間車の一部

8112F
除籍
久喜行き
二子玉川
鷺沼行き
宮崎台
清澄白河行き
二子玉川
急行 押上行き
宮前平
急行 久喜行き
小菅
中央林間行き
梶ヶ谷
8113F
除籍
急行 長津田行
曳舟
急行 中央林間
曳舟
急行 清澄白河
溝の口
急行 長津田行
溝の口
鷺沼行き
溝の口
急行 押上行き
溝の口
急行 南栗橋行
西新井
8114F
除籍
久喜行き
二子玉川
鷺沼行き
溝の口
久喜行き
二子玉川
押上行き
二子玉川


4次車

1988年に登場。編成として作られたのは6編成ですが、10両編成で作られたのは8111Fのみ。ほかの編成は8両編成での登場となり、この他には他編成の両数を増強する車両がつくられました。このグループの登場とともに3次車も半蔵門線に転属。三越前開業と同時に増備されることになりました。

該当する編成…8111F・8115F〜8119F・8108Fと8109Fの中間車の一部
8111F
除籍
急行 南栗橋行
曳舟
清澄白河行き
二子玉川
鷺沼行き
溝の口
急行 南栗橋行
曳舟
8115F
区準 長津田行
曳舟
急行 中央林間
曳舟
鷺沼行き
溝の口
急行 南栗橋行
曳舟
急行 中央林間
梅島
各停 中央林間
溝の口
区準 中央林間
獨協大学前
各停 長津田行
二子新地
急行 久喜行き
曳舟
各停 中央林間
南町田
各停 中央林間
南町田
各停 中央林間
溝の口
8116F
久喜行き
二子玉川
各停 中央林間
高津
各停 中央林間
あざみ野
8117F
除籍
急行 中央林間
曳舟
中央林間行き
二子玉川
中央林間行き
二子玉川
急行 中央林間
西新井
急行 久喜行き
小菅
8118F
清澄白河行き
二子玉川
急行 清澄白河
溝の口
鷺沼行き
溝の口
急行 久喜行き
草加
回送
宮崎台
回送
宮崎台
急行 中央林間
北千住
急行 中央林間
北千住
8119F
除籍
急行 長津田行
溝の口
急行 中央林間
曳舟
急行 中央林間
宮崎台
急行 中央林間
梅島
急行 中央林間
梅島
渋谷行き
二子玉川
急行 中央林間
梶ヶ谷
急行 中央林間
小菅


5次車

1990年に登場した最終増備車。6000系で言ったところの6135Fのような存在で、登場当時から車内自動放送、ドアチャイム、ドア上のLED案内表示を装備していました。編成番号は欠番となっていた8110が当てられました。

この段階で、8000系は10両編成が12本、8両編成が7本となりました。

該当する編成…8110F
8110F
急行 南栗橋行
梶ヶ谷
久喜行き
二子玉川
急行 南栗橋行
曳舟
急行 清澄白河
溝の口
長津田行き
宮崎台
急行 中央林間
二子新地
各停 押上行き
溝の口
急行 南栗橋行
曳舟


6次車

8両編成のまま存置していた車両の10両化のために1994年に登場。当時製造されていた05系に倣った車体構造となったため、8000系の中でも一際目立つ存在となりました。現在、6次車を組み込んでいる編成はあらかた更新されているため、今までほどの違和感はなくなっています。なお、6次車のみで構成された編成は一切存在せず、またモーターを積んだ6次車も存在していません。

該当する編成…8101F〜8107Fの中間車の一部


〜形式別〜
8100形
8103/更新(高津)

8106/更新(小菅)

8108(長津田)

8109/更新(曳舟)

8119(曳舟)
8500形
8505(二子新地)
8700形
8705(二子新地)

8719(二子新地)
8800形
8805(二子新地)

8819(二子新地)
8900形
8905(二子新地)

8919(二子新地)
8000形
8006/更新(溝の口)

8008(溝の口)

8019(二子新地)


〜ドア〜
1次車 2次車 3次車 4次車 1〜5次車 更新
LED有り
1〜5次車 更新
LED無し
5次車 6次車 更新
LED有り
6次車 更新
LED無し
1〜5次車 更新
LCD大型2器
1〜5次車 更新
LCD大型2器
注意表記あり
6次車 更新
LCD大小1器ずつ
注意表記あり
6次車 更新
LCD大型2器
注意表記あり


〜車内〜
1次車 2〜4次車 2〜4次車
旧モケット
5次車
旧モケット
1〜5次車 更新
旧モケット
6次車 更新
6次車 更新
ポール設置後


〜貫通扉〜
標準 6次車 更新車


〜Others〜
吊り革 車椅子スペース 台車 転落防止幌 社紋 パンタグラフ
標識灯 扉上案内表示
LED
扉番号 側扉 外側
1次車
扉上案内表示
大小LCD
扉上案内表示
大型LCD×2


〜行先表示〜
3色LED
準急 南栗橋 急行 南栗橋 清澄白河 中央林間 回送 急行 中央林間
あざみ野各停 中央林間各停 押上渋谷
フルカラーLED
急行 久喜各停 押上各停 南栗橋準急 中央林間急行 南栗橋


〜車両の音〜
8000系警笛
6000系から02系までの標準的な警笛。
更新車も警笛はこのままです。

2秒(14.7KB)
・8000系(1・2次車)走行音

【半蔵門線】押上〜錦糸町(2分10秒:712KB)…8004Fにて

こちらは1・2次車の未更新車の走行音。音自体は3〜5次車も同じですが、ドアエンジンが異なります。
・8000系(3・4次車)走行音

【東急田園都市線】駒沢大学〜三軒茶屋(1分54秒:622KB)

一方こちらは3・4次車の走行音。ドアエンジンが変更され、「爆弾ドア」ではなくなった為、ドアの音が変わっています。
・8000系(5次車)走行音

【半蔵門線】青山1丁目〜表参道(2分4秒:676KB)

5次車の8010Fの走行音。未更新車ながらドアチャイムが設置されています。
・8000系更新車(〜2次車)走行音

【半蔵門線】永田町〜青山1丁目(2分13秒:727KB)
【半蔵門線】青山1丁目〜表参道(2分16秒:740KB)
【東急田園都市線】三軒茶屋〜池尻大橋(1分53秒:618KB)
【東急田園都市線】宮崎台→宮前平

こちら、更新車の走行音。三菱のIGBTを採用しています。1回目の転調で爆音になることが時々あるようです。
更新車であっても東急線内の車内放送には遅くまで対応しておらず、扉上の案内表示も行先しか表示されないという有様でした(後に未更新車を含め、全ての車両が自動放送に対応)。2次車までの車両は側扉のドアエンジンがそれ以降の車両と異なっており、更新されてもこれはそのまま。


〜映像〜
・8113F 住吉発着(youtube)

6000系列の最終型として登場した8000系。更新が施されたのも近年の事で、まだまだ使い続けるのかと思いきや、新型車両で置き換える計画が発表されてしまいました。 当初はチョッパ車として登場したものの、修繕により三菱IGBTに変更されています。当初はかなり大きな音が鳴る印象だったのですが、後に少し弄られたのか今は程々の音量になりました。

・8117F 二子玉川発車(youtube)

6000系列の最後の車両となる8000系。更新が施されたのも最近で、その内容も先の2系列より力が入っているようにも感じた為今暫くは安泰なのかと思っていたのですが、近々18000系の導入によって置き換えが始まってしまうようです。その後はインドネシア行きになるのか、そのまま廃車されてしまうのか、はたまた別の鉄道へと譲渡されるのか…ひとまずは「狙わなくても見れる」内に見ておくのが一番ですね。

・8000系ドア閉め2次車(youtube)

8000系の2次車にあたる8007F〜8009Fは、ドアの動きもそれまで通りのいわゆる「爆弾ドア」。この次に登場した車両からドアエンジンが変更されました。現在、2次車は全ての編成が更新されたので、この様子は見られなくなっています。

・8000系ドア開閉3次車以降(youtube)

8000系のうち、3次車以降の未更新車の基本的なドアの動きはこんな感じ。それまでの急なドアの動きを取りやめ、落ち着いた動きに変更されました。

・8000系ドア開閉2次車まで:更新車1(youtube)

2次車までの更新車の標準的なドア開閉の様子。近年の更新車はドアチャイムがJRタイプになったり案内表示がLCDに変わったりと、変化が生じています。

・8000系ワイパー動作(youtube)

2本のワイパーが規則正しく。動きは遅めです。

・8000系ドア開閉
2次車まで/更新/3点ドアチャイム(youtube)

8000系。6000系列の中でも力を入れた更新が施されたように思うのでしばらく使い続ける物かと思っていたら思いのほか呆気なく置き換えが決まってしまった…という印象。 そして、更新されてもドアエンジンそのものは変わっていないので、所謂「爆弾ドア」も残っています。後に扉上の案内表示を変更した際にドアチャイムも変更されており、JRタイプの3点ドアチャイムになっている編成も在籍しています。ドアの動きとなんとも不釣り合いな事!



〜風景・並び〜
曳舟溝の口二子新地鐘ヶ淵二子新地鐘ヶ淵
曳舟二子玉川

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