02系
従来より用いられてきた300/500系統の車両の後継として1988年に登場した車両で、メトロ全体で見て3番目の0系シリーズとなります(2番目の登場はわずかに03系の方が早い)。基本的には01系の仕様を踏襲しており、そのまま18mの大型車体に載せ替えたような車両と言えます。扉上の案内表示も当時は全てマップ式の物を用いていましたが、のちにLEDやLCDに更新されています。1996年には方南町支線用の車両も登場していますが、この車両はある程度のコストカットが図られた仕様となり、他の編成と比べてやや簡素に作られている面があります。

2009年以降は更新工事もはじまり、当初は全編成にこの更新を施す予定だったものの予定が変更となり、最終的に119編成までが更新の対象となり、残りの編成は新型車両(=2000系)で置き換える形になってしまいました。ゆくゆくは更新を施した編成も2000系に置き換えられる予定との事ですが、流石に更新を施してから浅い手前、今暫くは用いられる予定のようです。

上写真は02-151F。後楽園にて。
簡単な年表
1988年 登場
1996年 方南町支線用の80番台が登場
2009年 更新を開始
2023年 80番台が引退
最終更新:2024/1/8
【編成】10枚追加。
【Others】80番台の扉上案内表示以降5枚を追加。
【車両の音】三菱IGBTの走行音を追加。
【風景】4枚追加。



更新が始まったころの02系は、前面の帯の処理がなさられずにただの赤帯になっていたという特徴がありました。暫定的な物だったようで、のちにオリジナルの意匠が取り入れられるようになっています。

撮影地:茗荷谷


編成写真

6連53本+3連6本もいる02系。編成写真の数だけで膨大なのでページを分割しています。


編成一覧

・本線
101, 102, 103, 104, 105, 106, 107, 108, 109, 110
111, 112, 113, 114, 115, 116, 117, 118, 119, 120
121, 122, 123, 124, 125, 126, 127, 128, 129, 130
131, 132, 133, 134, 135, 136, 137, 138, 139, 140
141, 142, 143, 144, 145, 146, 147, 148, 149, 150
151, 152, 153

・方南町支線
181, 182, 183, 184, 185, 186



〜形式別〜
02-100
145(茗荷谷)
原型
02-200
235(茗荷谷)
原型

202(茗荷谷)
更新車
02-400
435(茗荷谷)
原型


〜ドア〜
原型
初期
LED
標準
マップ左向き
標準
LED
標準
大小LCD
標準
LED
注意表示あり
標準
マップ左向き
注意表示あり
標準
大小LCD
注意表示あり
80番台
LED有り LED有り
注意表示あり
更新車
標準注意表示あり


〜Others〜
原型
貫通扉 車内 扉上案内表示
大小LCD
扉上案内表示
LED
車椅子スペース 座席袖仕切り
車椅子スペース横
扉上案内表示 マップ右向き 座席 座席袖仕切り
車内 緑床
80番台
車内車椅子スペース扉上案内表示座席袖仕切り 座 席
各種表記類
更新車
車内
袖仕切りタイプA
袖仕切り
タイプA
貫通扉 右開き扉上案内表示前面帯 車内
袖仕切りタイプB
座席 袖仕切りタイプB
座席自体は原型車と同じ
袖仕切り
タイプB
貫通扉 左開き 座席 袖仕切りタイプA
座席自体は原型車と同じ
共通
吊り革運転台台車 形式表示側灯
ロゴマーク号車表示 車外スピーカー標識灯
標識灯 LED製造表示


〜行先表示〜
80番台
坂上⇔方南町方南町⇔坂上


〜車両の音〜
・02系電機子チョッパ車走行音

【丸ノ内線】新宿三丁目〜新宿御苑前(1分33秒:507KB)

基本的には03・05系と同じ系統の電機子チョッパだと思うのですが、音階の3音目が違います。01系と同じ音。個人的には、こっちの方が好きだったりします。

・02系東芝IGBT車走行音

【丸ノ内線】東京〜大手町(1分16秒:412KB)
【丸ノ内線】新高円寺〜南阿佐ヶ谷(1分50秒:600KB)

05系6・7次車と同じモーターを採用していますが、第3軌条の上に線路の幅も違うので、若干モーター音が異なる気が…。

・02系日立IGBT車走行音

【丸ノ内線】後楽園〜茗荷谷(2分46秒:901KB)
【丸ノ内線】御茶ノ水〜本郷3丁目(1分46秒:576KB)

一方のこちらは07系や03系と同じ音。小ただ、モーター音が全く目立たないため、音の特徴には乏しいかも…。

・02系三菱IGBT車走行音

【方南町支線】中野坂上→中野新橋

三菱の初期のIGBTを採用している他の系列と基本的には同じ走行音です。第3軌条ゆえに音の聞こえ方が少々異なるのも他のモーターの車両と同様。80番台もこのモーターでした。

・02系更新車走行音

【丸の内線】茗荷谷〜後楽園(2分28秒:803KB)
【丸ノ内線】後楽園〜本郷三丁目(1分34秒:513KB)

恐らく量産車としては初の採用であろうDDMの02系更新車。最近のメトロ車の特徴の1つであるドアチャイムの変更、こちらも勿論施行されています。



〜映像〜

・更新車 新大塚発着(youtube)

到着が106F、発車は113Fとなります。

丸ノ内線の02系のうち、初期のチョッパ車は修繕が施され、外装には300形をイメージしたサインウェーブを取り入れ、車内の色彩もそれに準じたものとなった車両も登場しました…が、レトロさとしては何だか中途半端にも思えます。走行装置は東芝のPMSMを採用。これは01系で試験を行っていたものを本格採用したもので、後に各地で採用されるに至ったPMSMの先駆けとなりました。

…が、丸ノ内線は2000系への統一が行われる予定のようで、修繕が施された02系も先はそんなに長くないのかもしれません。


・110F東芝PMSM中野坂上発車(youtube)

↑のアップロード後にHDD内から発車の動画が発掘されたので個別に出しておきます。


・140F三菱IGBT新大塚発着(youtube)

当時の営団地下鉄では、他社がGTO-VVVF車を導入する中積極的にIGBT-VVVFの車両を導入していました。その為、初期形のIGBTの車両が多数在籍しており、全国的に見れば貴重とも言えます。02系では三菱、日立、東芝のIGBTが其々採用されており、このうち最もメジャーなのが三菱IGBTの編成となります。三菱の車両については、さほど珍しい音でもないかもしれません。


・137F三菱IGBT中野坂上発車(youtube)

↑のアップロード後にHDD内から発車の動画が発掘されたので個別に出しておきます。


・147F日立IGBT新大塚発着(youtube)

当時の営団地下鉄では、他社がGTO-VVVF車を導入する中積極的にIGBT-VVVFの車両を導入していました。その為、初期形のIGBTの車両が多数在籍しており、全国的に見れば貴重とも言えます。02系では三菱、日立、東芝のIGBTが其々採用されており、日立IGBTの編成は143〜149Fが該当。03系や07系でも聞くことが出来たモーター音ではありますが、集電方式から電圧から色々異なるので多少聞こえ方は違う気がします。


・151F東芝IGBT新大塚発着(youtube)

当時の営団地下鉄では、他社がGTO-VVVF車を導入する中積極的にIGBT-VVVFの車両を導入していました。その為、初期形のIGBTの車両が多数在籍しており、全国的に見れば貴重とも言えます。02系では三菱、日立、東芝のIGBTが其々採用されており、東芝IGBTの編成は最も少数派で150〜153の4編成のみ。05系や06系でも聞くことが出来たモーター音ではありますが、集電方式から電圧から色々異なるので多少聞こえ方は違う気がします。



〜風景・並び〜
後楽園西新宿中野車両基地後楽園後楽園

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