70-000形
1996年のりんかい線(新木場〜東京テレポート)開業当初からの車両で、当時の新型車両だったJR東日本の209系を基とした車両になりました。とはいえ、基本的な構造が共通なだけで、前面も内装も全く異なっています。登場当初は4両編成でしたが、6両編成を経て、埼京線との直通運転が始まると10両編成に組み替えられています。その際に余った車両は機器が共通な事からJR東日本へと売却され、209系3100番台として八高線・川越線で運行される…という事になりました。私鉄や第3セクターの車両がJR各社へと渡った珍しい例となっています。

時は流れて2025年、71-000形の導入によって置き換えが始まる事になった70-000形は、一部の車両がJR九州へと売却され、筑肥線の103系の置き換えに用いられることになりました。JR東日本のそれとは導入理由が異なるものの、予想だにしない譲渡で何度も話題を振りまいてくれているのはとても面白いですね。

上写真は70-010F。大崎にて。
簡単な年表
1996年 登場
2002年 10両編成化。
2004年 余った車両を209系3100番台に改造。
2025年 JR九州への譲渡が始まる(運行開始は未定)
最終更新:2025/11/8
【編成】Z1(5枚)、Z7(1枚)、Z10(1枚)
【ラッピング】りんかい線20thを追加。
【風景】5枚追加。
【その他】4枚追加。



10連化が行われた際、余った先頭車2組と中間2両はJR東日本へと譲渡され、209系3100番台となりました。この時譲渡されたのは当時のZ2編成の先頭車と中間2両、Z3編成の先頭車なのですが、これらの2編成はZ4編成とZ5編成から車両を捻出&改番の上現在も残っています。そのままZ4編成とZ5編成を残すんじゃダメだったんですかね。

撮影場所:大崎
2025年に70-000形の置き換えが始まると、その第1陣となったZ8編成の先頭車2両がJR九州へと譲渡され、筑肥線の103系を置き換える事になりました。趣味人の妄想が現実になったかのようなトンデモ譲渡ですが、西武鉄道のサステナ車両プロジェクトに感化されたのでしょうか。JR九州でどのような塗装になるのかがとても楽しみです。
今後も103系の代替の為に譲渡が進む予定ですが、どうやら103系の3両編成から元70-000形の2両編成に両数が減少してしまうようで、譲渡された先頭車への電装化も確認されています。

撮影地:大崎

〜編成別〜
Z1編成
(70-010)
快速 川越行き
池袋
埼京線直通
りんかい線10th
東雲
りんかい線
大崎
りんかい線
大崎
新木場行き
大崎
快速 川越行き
赤羽
埼京線
赤羽
新宿行き
赤羽
埼京線
赤羽
埼京線
十条
新木場行き
大崎
新木場行き
大崎
埼京線
池袋
快速 川越行き
東京五輪2020
池袋
新宿行き
東京五輪2020
武蔵浦和
りんかい線
りんかい線20th
大崎
新木場行き
りんかい線20th
大崎
新木場行き
りんかい線20th
大崎
新木場行き
りんかい線20th
大崎
りんかい線
りんかい線20th
大崎
Z2編成
(70-020)
新木場行き
りんかい線10th
大崎
りんかい線
りんかい線10th
大崎
快速 川越行き
恵比寿
Z3編成
(70-030)
りんかい線
お台場電車
大崎
新木場行き
お台場電車
大崎
りんかい線
大崎
Z4編成
(70-040)
→組み換え:Z2
天王洲アイル行
新木場
Z5編成
(70-040)
→組み換え:Z3
新木場行き
大崎
Z6編成
(70-060)
りんかい線直通
りんかい線10th

池袋
りんかい線
りんかい線10th
東雲
快速 川越行き
りんかい線10th
大崎
埼京線
りんかい線10th
大崎
埼京線
池袋
快速 川越行き
十条
埼京線
大崎
快速 川越行き
五反田
天王洲アイル行
新木場
Z7編成
(70-070)
新木場行き
大崎
新木場行き
大崎
りんかい線
大崎
新木場行き
大崎
りんかい線直通
新宿
Z8編成
(70-080)
除籍
→譲渡:JR九州
快速 川越行き
原宿
大崎行き
りんかい線10th
東雲
りんかい線
りんかい線10th
大崎
新木場行き
りんかい線10th
大崎
埼京線
お台場電車
武蔵浦和
快速 川越行き
大崎
りんかい線
大崎
Z9編成
(70-090)
除籍
→譲渡:JR九州
大宮行き
十条
りんかい線直通
池袋
りんかい線直通
十条
快速 川越行き
お台場電車
大崎
りんかい線
大崎
りんかい線直通
五反田
Z10編成
(70-100)
りんかい線直通
大崎
新木場行き
大崎
りんかい線
東雲


〜ラッピング・ロゴ等〜
りんかい線
10th Anniversary
りんかい線
20th Anniversary
お台場電車
りんかい線
東京五輪
2020
1号車海側
10号車山側
2号車海側
9号車山側
3号車海側
8号車山側
4号車海側
7号車山側
5号車海側
6号車山側
6号車海側
5号車山側
7号車海側
4号車山側
8号車海側
3号車山側
9号車海側
2号車山側
10号車海側
1号車山側
その他
各車ロゴ


〜形式別〜
70-000形
(Tc2B)
1号車

70-019(大崎)

70-019(武蔵浦和)
70-000形
(M2A)
2/8号車

70-012(大崎)

70-012(武蔵浦和)

70-018(大崎)

70-018(武蔵浦和)

70-022(東雲)
70-000形
(M1A)
3/6/9号車

70-011(大崎)

70-011(武蔵浦和)

70-014(大崎)

70-014(武蔵浦和)

70-017(大崎)

70-017(武蔵浦和)

70-021(東雲)

70-023(東雲)
70-000形
(T2A)
4/7号車

70-013(大崎)

70-013(武蔵浦和)

70-016(大崎)

70-016(武蔵浦和)
70-000形
(M2B)
5号車

70-015(大崎)

70-015(武蔵浦和)
70-000形
(Tc2A)
10号車

70-010(大崎)

70-010(武蔵浦和)


〜ドア〜
前期車 LED有 前期車 LCD有
黄帯 / 注意表記
後期車 LED有 後期車 LED無 後期車 LCD有
黄帯 / 注意表記


〜Others〜
車内 前期車 車内 後期車
基本的にドア以外は
変化なし。
車内 後期車
袖仕切り増設後
貫通扉 扉上案内表示
LED
扉上案内表示
LCD
吊り革車椅子スペース座席袖仕切り座席優先席台車
転落防止幌 パンタグラフ 標識灯 標識灯 LED


〜行先表示〜
新木場 りんかい線 快速 川越 快速 埼京線


〜車両の音〜
・70-000形三菱GTO走行音

【JR埼京線】武蔵浦和〜与野本町(3分53秒:1.23MB)

基本的にJR東日本の209系と変わりないので、209系と同じ三菱GTOを採用していました。現在は全ての車両で機器更新が完了しているものの、そちらの走行音も209系のそれと変わりません。

・70-000形三菱IGBT走行音

【りんかい線】東京テレポート〜国際展示場(2分00秒:653KB)

上記の通り、機器更新後も209系とモーター音は同じで、E233系に準じた三菱IGBTとなっています。当初は設置されていなかった自動放送も後に設置が完了しています。



〜映像〜
Z1編成東京五輪ラッピング編成武蔵浦和発車(youtube)

2020年に入り、五輪の開催が迫ってきたという事で、JR東日本の各線以外にも五輪マスコットのラッピング車両が増える事になりました。りんかい線もそのうちの1つで、五輪種目のラッピングが所狭しと並べられたその様子はそれまでのラッピング車と比べてもインパクトが非常に大きい物に思えます。

70-000F三菱IGBT東雲発着(youtube)

Z9編成発車→反対側のZ7編成発車→Z9編成到着〜発車、となります。
JR東日本の209系をベースとしつつも、内装等には独自の特徴が多い70-000形。モーターは209系同様の三菱GTOでしたが、現在は全ての車両がE233系と同様の三菱IGBTに更新されています。具体化こそしていない物の後継車の計画があるようなので、当たり前のように見れる内に見ておきたいところですね。

Z9編成三菱GTO十条発車(youtube)

埼京線に乗り入れるりんかい線の70-000形。VVVF車ということもあり、埼京線でこれが来ると個人的にはアタリという印象です。そんな70-000形、JR東日本の209系と基本的に設計が同じな事から同様の機器更新が進められ、現在は全ての編成がIGBTに更新されています。

70-000形(後期車)ドア開閉(youtube)

もともと4両だったりんかい線。後に6両編成となり、そして全線開通に伴い10両編成が登場することになりました。その際増備された車両(恐らく10両化の際に登場した車両のみ)は扉の形状が若干変化し、外からの見た目がいわゆる「209系扉」と同じものになりました。それでも内側には化粧板がはられているため、それまでの70-000形とイメージ自体は変わりません。現状、このタイプの扉を持つ70-000形が殆どとなっていますが、編成中間または先頭の何両かは初期の車両、という編成も勿論存在します。

ドアが動く時に音がすることを考えると、母体となった209系ではあまり数がいない空気式のドアエンジンを用いているものと思われます。



〜風景・並び〜
十条大崎大崎大崎大崎大崎
大崎大崎大崎恵比寿大崎


〜その他〜
大崎大崎国際展示場国際展示場

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