YC1系
長崎地区に残っていたキハ66の代替を目的として2020年から導入されている車両で、同時に公式発表された821系とはデザインの方向性が似ています。前面を覆いつくすライトが良くも悪くも話題になったのも、後にそのライトを点灯しなくなったのも同様。

しかしながら、821系と比べて機器的には数歩先を行った存在で、ディーゼル・エレクトリック方式の採用と蓄電池の併用により、省エネと効率化の両立を図った車両となっています。このシステムを余程アピールしたかったのか、形式名の「YC」は「asashikute hikaramochi」の略。ちょっと苦笑い。

現在、キハ66のみならずキハ200の置き換えも行い、電車の乗り入れがなくなった長崎地区の主役となりました(この時、少数ながらキハ47が転属してきていますが恐らく遠からずこの車両で置き換えるのでしょう)。一部は佐世保線の電化区間にも乗り入れており、すっかり長崎県(一部佐賀県)ではお馴染みの車両になっています。

0/1000番台、100/1100番台、200/1200番台でそれぞれ編成を組んでおり、200/1200番台は編成を固定されているものの、0/1000番台、100/1100番台は分割して増結用に用いる事が可能で、実質編成ではなく1両1両バラで扱われているようです。

上写真は205編成、長崎にて。
簡単な年表
2020年 登場
最終更新:2022/12/1 ページの作成。



〜100/1100番台〜
101
長崎行き
長崎
1101
長崎行き
長崎
1103
佐世保行き
長崎
1105
長崎行き
長崎
佐世保行き
長崎


〜200/1200番台〜
203F
長崎
205F
長崎行き
長崎
長崎行き
長崎
長崎行き
長崎
206F
長崎行き
長崎
207F
長崎 長崎 佐世保行き
諫早
209F
江北行き
武雄温泉
210F
長崎行き
長崎
212F
佐世保行き
長崎
長崎行き
長崎
213F
長崎行き
長崎
214F
長崎行き
諫早
長崎行き
諫早
長崎
217F
長崎行き
長崎
218F
長崎行き
長崎
長崎行き
長崎
長崎行き
諫早


〜形式別〜
YC1形
200番台
205(長崎)

200番台
214(諫早)

1100番台
1105(長崎)

1200番台
1205(長崎)

1200番台
1214(諫早)


〜ラッピング・ロゴ〜
各種車体ロゴ


〜Others〜
ドア車内ロングシートボックスシート優先席座席袖仕切り
吊り革貫通扉運賃モニター運転台 ドアボタン
標識灯 車外スピーカー足元表示灯車外モニター側灯
台車蓄電池


〜行先表示〜
ワンマン 快速 長崎 ワンマン 普通 長崎 ワンマン 区間快速 佐世保
諫早・大村方面
ワンマン 普通 長与 ワンマン 普通 竹松
市布・諫早方面
ワンマン 快速 佐世保
市布・諫早方面


〜車両の音〜
YC1系走行音

【佐世保線】武雄温泉→高橋

ディーゼルエンジンで発電機を動かして走行する…というシステム故、発車の瞬間は電車のような音、程なくディーゼルカーの音、減速&停車時はモーター音は目立たず…と言った形になります。モーターは日立のSiC適用VVVFとのこと。
それよりも、車内放送の声とドアチャイムのせいで、これだけ異端な車両なのにJR東感が強くてそこに少し違和感を覚えたりします。



〜映像〜

1105+212F 長崎発車(youtube)

数年訪問しない間に様変わりした長崎の主役を担っているYC1系。ほぼ同時期に登場した821系が目立たぬ車両のまま推移している一方、此方は大村線、長崎本線、佐世保線など、運用の場を次第に広げており、電化区間での運用も普通に存在している現状です。前面を覆っているライトを点灯していないのは821系と同様。経費削減なのか、評判がいまいちだったのか…。

ハイブリッド車故、発車した瞬間や到着する瞬間はとても静かです(程なくエンジン音が聞こえてきてしまうのはご愛敬ですが)。


YC1系 閉扉の様子(youtube)

見た目も搭載機器も斬新なYC1系ですが、扉は特段癖は無い姿をしています。また、車内案内放送や車載発車放送の声やドアチャイムがJR東日本のそれと全く同じなので、斬新な車両に乗っているのに乗り慣れた車両のような印象を受ける部分もあり、なんだか頭が混乱してきます。



〜風景・並び〜
長崎長崎諫早諫早諫早長崎
長崎長崎江北江北江北

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