783系
1988年、JR初の新系列として登場した車両で、1989年度のローレル賞を受賞しています。この車両は水戸岡鋭治のデザインによるものではありませんが、十分すぎる程個性的です。塗装も勿論ですが、斬新な事づくめな車両でもありました。何より大きな特徴が、扉を中央に設け、客室を2分割している事。只、他の車両にこの特徴が全く継承されなかったところを見ると、使いやすいシステムとは言いづらかったのかもしれません。

当初は「ハイパーサルーン」の愛称で、赤もしくは青の帯を巻いた車両として活躍していましたが、続々登場する新型特急車に圧されたり、485系の運用を引き継ぐことになったり…と忙しい用途変更を繰り返すうちに徐々にカラフルな塗装へと変更されて行き、なかでもハウステンボス用の塗装とされた車両は前面が真赤になるなど、個性的を通り越して衝撃的なものとなりました。

2021年3月のダイヤ改正で日豊本線での定期運行が終了、「かもめ」「きらめき」への充当も減少し、5両編成単体の運行が消滅してしまっています。余剰からか廃車も少数発生しており、今後が微妙に心配な存在でもあります。

上写真は博多にて。
簡単な年表
1989年 登場
最終更新:2022/12/1
【編成別】CM11,CM25に1枚ずつ追加。
【Others】車内案内表示を追加。
【行先】みどり 博多(リレーかもめ)を追加。
【風景】3枚追加。




CM35編成は普通のハイパーサルーンカラーと思わせておいて、特殊な存在。「みどり」用の車両不足を補うために、「みどり」「ハウステンボス」の連結運用も行えるようにした車両で、それゆえ片方の先頭車が切妻に改造されています。

「みどり」の不足を補うための措置であるため、設けられた前面は「みどり」のもの。ハイパーサルーンのオリジナルカラーから変更されることもなく、切妻部分だけの違和感を出したまま運用されています。

色に目をつむれば普通の車両に見えるかもしれませんが、通常の切妻車では、前面の後ろの部分はグリーン車になっていないので、やはり特異な車両ということになります。

撮影場所:博多


2017年、「ハウステンボス」用の783系に再度の更新が施され、より「水戸岡テイスト」が強い見た目に生まれ変わりました。車内も更新されていますが、他の車両と比べると更新自体は控えめです。「みどり」用の編成と一般編成も更新されることになるのかは不明。

撮影場所:博多


2021年3月のダイヤ改正で日豊本線での運用、ならびに「きらめき」「かもめ」への充当が減少し、5両単独での運用が消滅してしまった783系。廃車が少数発生する一方で、運用上余裕が出ている為か、「みどり」「ハウステンボス」の編成のまま「きらめき」に充当されるなど、趣味的には面白い状況が生じています。そして、ハウステンボスの編成と一般の編成が組んでいる、編成美も何もあったもんじゃない姿もよく目撃されるようになりました。これも昨今の情勢が原因と考えるといくら趣味的に面白くても喜べない話ではありますが…。

撮影場所:博多



〜編成別〜
CM1編成
除籍
博多鹿児島中央小倉大分
CM2編成
博多博多博多
CM3編成
鹿児島中央博多博多
CM4編成
除籍
博多博多 鹿児島中央宮崎空港行橋
CM5編成
博多鹿児島中央博多
CM11編成
博多博多二日市江北
CM12編成
博多博多博多博多
CM13編成
博多博多佐世保佐世保
CM14編成
博多博多 博多博多 博多博多
博多博多
CM15編成
除籍
博多博多博多博多博多博多
CM21編成
博多博多
CM22編成
博多博多博多二日市
CM23編成
博多佐世保博多博多
CM24編成
博多博多博多博多
CM25編成
博多博多博多博多博多博多
新鳥栖
CM31編成
除籍
博多博多
CM32編成
除籍
博多博多博多 博多博多博多
博多南福岡
CM33編成
小倉小倉博多
CM34編成
除籍
博多
CM35編成
博多博多博多 博多博多博多
博多博多博多
編成不明
博多


〜Others〜
クロハ783
13(小倉)
クロハ782
100番台
103(博多)

400番台
407(博多)

500番台
503(博多)

500番台
507(小倉)
クハ783
100番台
108(博多)

100番台
109(博多)
モハ783
0番台
17(小倉)

100番台
113(小倉)

200番台
211(博多)

300番台
307(博多)
サハ783
200番台
207(小倉)


〜ロゴいろいろ〜
ハイパーサルーン
ハウステンボス
ハウステンボス
(更新)
みどり


〜ドア〜
ドア (白系)
【左開き】
ドア (赤系)
【右開き】
ドア (HTB更新)
【左開き】
ドア (HTB更新)
【右開き】
貫通扉A
貫通扉A
HTB更新
貫通扉B
貫通扉B
HTB更新
貫通扉C
HTB更新


〜車内〜
先頭グリーン1 先頭グリーン2 中間車タイプ1 中間車タイプ2
中間車タイプ3 HTB更新1 HTB更新2 HTB先頭
グリーン車


〜Others〜
パンタグラフ標識灯台車標識灯
貫通型
車内案内表示


〜行先表示〜
かいおう
直方
かもめ
長崎(LED)長崎博多佐賀
きらめき
門司港(LED)博多(LED)門司港博多
きりしま
宮崎(LED)宮崎
ドリームにちりん
宮崎空港
にちりん
南宮崎(LED)
にちりんシーガイア
宮崎空港
みどり
早岐(LED)佐世保(LED)博多早岐佐世保博多
(リレーかもめ)


〜映像〜
783系CM32編成
特急「ドリームにちりん」博多発車
(youtube)

ダイヤ改正で消滅するドリームにちりん。行先表示を見なければごく普通の783系なのですが、それでも撮影者は数多く見受けられました。せっかくなので映像も・・・と発車を撮ろうとしたのですが、失敗してなんとも中途半端なものに・・・。

でもまぁ、せっかく撮ったので公開しておきます。

783系CM34編成
特急「かいおう」博多発車
(youtube)

博多〜直方間で運用される福北ゆたか線の特急「かいおう」。名前の由来は何と直方出身の「魁皇」から。783系か787系のいずれかで運行されます。4両編成。

783系CM22+12編成
博多発車
(youtube)

8両すべてが「みどり」として運用されていた783系の折り返し回送を収録したもの。自分はこれを全線乗りとおした後でした。 現在、ハウステンボス号の運用が減ってしまったためか、ハウステンボスカラーの783系を「みどり」「きらめき」などの運用にも使用しているようです。ハウステンボス色の783系には気楽に乗れるようになったとも言えるのかもしれませんね。

783系CM25+13編成
博多発車
(youtube)

ハウステンボス+みどりで到着した列車の折り返し回送ステンレス車体だからか、この後に登場した787系よりは大分状態がいいように思えます。

783系CM4編成
特急「にちりんシーガイア」
行橋発車
(youtube)

にちりんシーガイアは、博多〜宮崎空港のロングラン特急。787系か783系が用いられます。

783系CM33編成
特急「かいおう」博多発車
(youtube)

特急「かいおう」は、篠栗線、筑豊本線(福北ゆたか線)の特急列車で、博多〜直方の運行。博多行きは朝、直方行きは夜に運行されます。早い話がホームライナーのようなものです。
ネーミングの由来は直方出身の力士、魁皇関から。充当される車両は783系か787系です。

783系CM15編成
特急「かもめ」博多発車
(youtube)

特急「かもめ」のうち、佐賀までしか行かないホームライナーのような運用がいくつか存在し、さらにそのうちのいくつかの運用は783系の「みどり」編成単独での運行となります。783系の貫通型前面が先頭に立つ珍しい列車。夜の博多駅で撮影することがあったら要チェック。

783系CM2編成
特急「にちりんシーガイア」博多発車
(youtube)

博多〜宮崎空港という超ロングラン運用特急「にちりんシーガイア」。充当される車両は783系もしくは787系。全線通しで乗車する猛者は、果たしているのでしょうか。



〜風景・並び〜
博多博多博多 博多佐世保博多
博多博多博多博多武雄温泉江北
新鳥栖


〜その他〜
佐世保

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