103系
1982年、福岡市営地下鉄への直通運転用に導入された車両で、名前こそ103系を名乗っていますが走行装置以外は全くの別物です。車体やブレーキ解除音は201系、前面は105系のような形となりました。当時、既に国鉄では203系の製造に取りかかっていたため、従来の103系からはデザインが大きく変わりました。

ではなぜそんなご時世にまだ103系としてこの車両を製造したのか?201系や203系として製造すれば良いじゃないか、と思われるかもしれません。これは、筑前前原〜西唐津間の駅間距離が長い上に、列車密度が低いため、チョッパ制御車を導入したところでその効果が期待できなかったことが理由。当時、201・203系は省エネではあったものの製造費が非常に高くなっていたため、チョッパ車を入れても効果がないのなら、経済的には103系の方が良いじゃん、と言うわけです。

現在、車両内外の塗装等を変更された上で筑肥線で活躍中。2015年まで福岡市営地下鉄の直通用にも用いられていましたが、地下鉄内のホームドアとワンマン運転のいずれにも103系が対応していなかったため、現在は305系に地下鉄運用を譲っています。

上写真はE07編成、天神にて。
簡単な年表
1982年 登場
1995年 新塗装化
2015年 地下鉄直通運用から撤退
最終更新:2019/3/19
【編成別】E13(4枚),E14(1枚),E18(6枚)を追加。
【形式別】全て追加。
【Others】吊り革以降7枚追加。
【行先】ワンマン西唐津、ワンマン筑前前原を追加。
【車両の音】筑肥線内の走行音を全て追加。
【風景】1枚追加。



〜編成別〜
E01編成
除籍
福岡空港行き
姪浜
福岡空港行き
博多
E07編成
除籍
西唐津行き
天神
E13編成
福岡空港行き
中洲川端
福岡空港行き
博多
ワンマン 西唐津
唐津
ワンマン 筑前前原
唐津
ワンマン 筑前前原
唐津
ワンマン 筑前前原
筑前前原
E14編成
ワンマン 筑前前原
西唐津
E15編成
西唐津行き
福岡空港
E17編成
福岡空港行き
天神
唐津/筑前前原
博多
E18編成
ワンマン 西唐津
唐津
ワンマン 西唐津
唐津
ワンマン 西唐津
唐津
ワンマン 西唐津
唐津
ワンマン 西唐津
唐津
ワンマン 西唐津
唐津


〜形式別〜
クモハ103-1500

1518(唐津)
モハ102-1500

1518(唐津)
クハ103-1500

1518(唐津)


〜Others〜
ドア車内吊り革標識灯パンタグラフ台車
座席優先席座席袖仕切り


〜ラッピング・ロゴ等〜


〜行先表示〜
西唐津 ワンマン 西唐津 ワンマン 筑前前原


〜車両の音〜
・103系1500番台(高音モーター)走行音

【福岡市営空港線】室見→藤崎(1分29秒:484KB)
【筑肥線】唐津→和多田(2分44秒:891KB)
【筑肥線】和多田→東唐津(2分33秒:833KB)
【筑肥線】東唐津→虹ノ松原(2分48秒:914KB)
【筑肥線】虹ノ松原→浜崎(3分11秒:1.01MB)
【筑肥線】浜崎→鹿家(6分37秒:2.1MB)
【筑肥線】鹿家→福吉(5分43秒:1.82MB)

地下鉄の103系というだけでもう個人的には懐かしくて懐かしくて。1500番台は、音の面ではブレーキ解除音とドア開閉音が201系のものに変わっていますが、走行音自体は103系のまま、変わっていません。というよりここが変わっちゃったらそれはもう103系とは言わないですよね。
末期の103系は福岡市営地下鉄にとって、地下鉄のワンマン運転に対応出来ない上に自動放送も無く、ホームドアとの連動も出来ないため、運用上ちょっと厄介な存在でした。

筑肥線内のみの運用に移った103系は3両編成でワンマン運転に用いられています。3両編成以外の定期運用は存在しないので、乗りたい方はそちらを狙うのが良いでしょう。あまり速度は出さないもののそれほど混まないので収録環境は悪くありません。↑での収録も、福吉で賑やかな人が乗ってくるまで6区間連続で収録できてしまいました。



〜映像〜
103系(E07編成)天神発車(youtube)

顔は105系のようで、車体は201系のようで、ブレーキ解除音も201系。でも音を聞くと確かに間違いなく103系。こんな不思議な存在が、筑肥線と福岡市営地下鉄で活躍しています。ワンマン運転およびホームドアに対応していないため、103系の運用の時は車掌が乗務し、ホームドアの開閉操作も行っているとのこと。長く活躍してほしいと思う反面、運用上は厄介な存在なのかもしれません。
103系ドア開閉(youtube)

JR筑肥線と福岡市営地下鉄で使用されている103系は、103系の走行装置を使用した別物...といっても過言ではない車両になりました。基本的に扉は201系や初期の205系のものと類似しており、JR九州のドアチャイムも設置されています。 ...が、JR東日本で言ったところの初期の209系統のように、車両によって音のばらつきがあるようで、この動画でも閉まる時の音が酷い不協和音になっています。
103系(E15編成)祇園発車(youtube)

前も全く同じような映像を録ったのにまた録ってしまう。そのくらい、「地下を走る103系」に思い入れがあるのかもしれません。車体まるで別物だけど。
103系(E17編成)博多発車(youtube)

3+3の編成も存在する103系1500番台。その特性を生かして福岡空港発の筑肥線内で分割、という運用もこなしています。これは前3両が唐津行き、後ろ3両は筑前前原止め、というもの。 運用上厄介な103系ですが、こういうところは便利なのかも。
103系(E13編成)中洲川端到着(youtube)

JR九州の103系の動画はこれで5本目ですが、到着を撮るのは初めて。いつも発車ばかり録っていましたがたまにはこういうのもいいもんですね。


〜風景・並び〜
筑前前原

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