日本エアコミューター(JAC)
元々は日本エアシステムの子会社として、鹿児島空港をハブ空港として離島アクセスの改善の為に設立されたコミューター航空会社。趣味的には、YS-11を旅客用として最後まで用いていた航空会社としても有名でした。日本エアシステムがJALと合併した後も航空会社として存続しています。

基本的にプロペラ機ばかりを用いていることから、他のJALグループの航空会社とは一線を画している印象があります。2022年現在はATR42およびATR72に統一されており、それまで使用されていたDHC8とサーブ340は退役しています。

最終更新:2022/2/11 ATR42



・ATR社 ATR42

ATR42はフランスとイタリアの合弁会社であるATRが製造するターボプロップ機で、シリーズとしての初飛行は1984年。以来改良が進められながら現在も製造されている息の長いシリーズとなりますが、日本の航空会社への採用は近年になってからの事でした。「42」は標準的な座席数が42籍である事を意味しており、それ故に小規模路線への採用が殆どとなっています。

国内では2007年に登場したATR42-600から導入が始まり、2022年現在、JACを含めて4社で採用例があります。JACは2017年からの導入。これによりDHC8やSaab340の代替が行われることになりました。

JA01JC
(ATR42-600)
福岡空港 福岡空港 福岡空港 福岡空港 福岡空港 福岡空港


・デ・ハビラント・カナダ DHC-8

デ・ハビラント・カナダが開発、ボンバルディアへの合併後も製造が続いたDHC-8。JALグループでも沖縄県の琉球エアコミューターで導入例がありましたが、日本エアコミューターが導入したのは導体が延長された400型で、出力を増強したエンジンにより、プロペラ機としてはかなり速い時速670km/hでの飛行が可能となっています。

JALとJASが統合したのと同時の2002年から導入。JACオリジナルカラーでの活躍は短く終わりました。その後しばらく主力として用いられていた物の、最終的にはATR42およびATR72の導入によってある程度機材整理が図られたことにより2018年11月に退役しています。

JA841C
(DHC-8-Q402)
鹿児島空港


・サーブ Saab340

サーブ340は、スウェーデンのサーブ社とアメリカのフェアチャイルド社が共同開発した航空機で、シリーズとしての登場は1983年。シリーズの変遷を重ねながら1999年まで製造が続きました。

国内ではJACとHAC(北海道エアシステム)のみが導入した珍しい存在であった機体でしたが、DHC8が導入されるまでの長きにわたり、JACの主力機種として運航され続けてきました。最終的には、ATR42/72へのある程度の機種統一の為に置き換えが進められ、2021年に運行を終了しています。

JA001C
(Saab340B)
鹿児島空港
JA8642
(Saab340B)
鹿児島空港
登録番号不明
福岡空港

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